タカハシミステリー少年団 30巻 あとがき
あとがき
1富士2鷹3マナオ。どうも、マナオです。
タカハシミステリー少年団30巻はお楽しみいただけたでしょうか。
昭和65年から始まったこのシリーズもついに30作目。
タカハシ少年の活躍もとうとう平成を超えますね。
昭和をすぎ、平成を越え、タカハシ少年はどこへ向かうのでしょうか。
きっとここではないどこかへ向かうのでしょう、とだけ言っておきましょう。
今回はそんな刊行30周年を記念して、タカハシの名言を集めました。
では、どうぞ。
「人生ってのはぬるぬるなもんさ。」
タカハシミステリー少年団3巻より抜粋
タカハシに水たまりを避けて歩こうと提案した際に返ってきた言葉。
解説
雨の降った日に図書館から下宿に帰る僕とタカハシ。
図書館の横の公園は地面がドロドロだったのだけれど、タカハシは水たまりのなかを気にせず歩いていく。
僕は仕方なく、タカハシの歩いたところをついていくのだった。
このセリフからは、自ら進む道を小さな事に左右されないタカハシの生き様が伺える。
ちなみにこの後、深い水たまりに嵌ってキレるのだった。
「都会人は流行りに弱いもんだからね。」
タカハシミステリー少年団1巻より抜粋
タカハシとスイーツバイキングにきた際に、自分の皿に乗ったチョコケーキをさして言った言葉。
解説
僕とタカハシは調査のためという名目で、スイーツバイキングに来る。
タカハシは好物のモンブランを取りに行くのだが、モンブランの前で、ケーキの組み合わせを迷っている男性客がいて、なかなか取ることができない。
しびれを切らしたタカハシは、一度列を外れて別のスイーツを取りにいくのだが、その間にモンブランは品切れに。
相当悔しかったのか、モンブランなんてインスタ映えしねえよ、とひとしきりイキリ散らしたあと
その店で一番人気の3色チョコケーキを皿に取ってきて、iphoneで写真を取り出すのであった。
このセリフからは、どんな状況であろうと、柔軟に対応していくタカハシの姿勢が受け取れる。
ちなみにインスタにアップした3色チョコケーキのいいねは1つだった。
「沈むぞっ…。」
タカハシミステリー少年団4巻より抜粋。
万縮書店の2階が大きく揺れた際にタカハシが僕に言った言葉。
解説
僕とタカハシはとある文献を探しに、地元の古本屋「万縮書店」へ向かう。
店主にその本を出してもらうように頼んだのだが、了承が得られない。
18歳以上の大人と来なさいと言われた僕らは、仕方なく2階の漫画売り場へ向かう。
2階でアフタヌーン系SFコミックスを物色して、満悦そうなタカハシであったのだが、お金が足りないことに気がつく。
一度家に帰ろうとしたタカハシは、床にあったキューピー人形に足を引っかけて、転んでしまう。
転んだ衝撃でお店がぐらつき、やがて大きな振動へと変化していく。
急な揺れに驚く僕に向けて、タカハシは吠えるのだった。
このセリフからは、仲間を守ろうとするタカハシの熱い男気が伝わってくる。
こんな男に僕もなりたいもんだ。
ちなみに、そのあと一度家に帰って、再度万縮書店に来るも、目当ての本は売り切れていたのだった。
残念!
ではまた。
続きはまた次巻でお会いしましょう!